映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・ムーア監督「ダイ・ハード ラスト・デイ」276本目

レイトショー見に行ってきましたー。やっと見に行けました。

昔の映画とか渋いものしか見てないような私ですが、ダイハードは多分全部見てます。
今回も期待を裏切らない、大娯楽作品でした。カラオケ行くか?飲み放題行くか?それともダイハード?

今回、ブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事の息子が“ジュニア”って感じで出てきます。この親にしてこの子あり、頑健でパパよりちょっと背が高くて、頭もよくてすごい闘士なんだけど、パパのほうが百戦錬磨だよ!・・・という映画。

もう、たいがいの人が食傷するほど自動車がドカドカ壊されます。これでもか、これでもか、これでもか、まだやるか。その辺がスカっとするんですね。
悪の教典」でスカッとする人もいるらしいけど、私の限界はこの辺のようです。

そして今回は舞台がロシア。(撮影地はハンガリー?)
これがまたエキゾチックな魅力を加えています。・・・大きい箱みたいなビルや車、人々のたたずまい、しじゅう話されるロシア語のひびき。政治家の娘イリーナのグラマーかつ清楚な美しさ。ダイハードは007シリーズを目指してるのか?で、次回の主人公は息子なのか?

気づいたこと。
・監督が毎回違う・・・おかげで、毎回微妙に見せ方とか力点が違ってて、飽きないんじゃないかなぁ。
・意外と短い・・・98分。最近の映画はもーちょっと縮められるだろうと思うものが多いけど、これは飽きないままスカっと終わりました。短いことはいいことです。
ブルース・ウィリスはずいぶん老けたけど、まだ57歳。第1作のときは、なんと33歳という若さだったんですね。当時からちょっとくたびれた中年のイメージがありました。このシリーズは彼の人間味で味が出てるんですよね。沈黙のナントカとか、ナントカーターみたいなのと違って、殺戮しても残酷さをまったく感じないのは・・・私が騙されてるんでしょうか。

年度末の忙しさでイライラしてるサラリーマンの皆さんに、アルコールをちょっと減らしてぜひ見てみてほしいと思います。