映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

スタンリー・ドーネン監督「シャレード」274本目

1963年作品。舞台はフランスだけどアメリカ映画。

この映画、去年たしか見た記憶があるんだけど、そのときはなぜかあまり面白いと思わず、感想も書かなかったようです。

今回見返してみて、面白さに目覚めました。
1回目はそれほど真剣に見なかったようで、明確に覚えてるのは市場の商人の店を訪ねるシーンや、柱廊を逃げ回るシーンとか、大使館でのシーンとか。ヘップバーンの衣装がこれほど素晴らしかったことも、なぜか今回「へー」とか言いながら見てしまったという有様。

あまりにどんでん返しが続くので、緊張しながら見たような記憶があります。
でも今回は、うっすら結末を覚えてるので安心して楽しんで見られたのかな。

ジェームス・コバーンったら、この映画でもズルい悪党。
ヘップバーンの可愛さを楽しむのにいい映画だけど、やっぱり謎解きは「観客を驚かせるための仕掛け」に偏り過ぎて、そんなにスゴイ!とは思わないなぁ。とはいえ娯楽作品として十分に楽しめました。