1957年作品。
「沈黙」は、成熟した女性たちと小さい少年が汗にまみれて画面いっぱいに広がるのが、あまりに濃密すぎて参ったのですが、この映画の画面も濃密です。音楽がほとんどなく、つぶやくくらいのボリュームで会話している人たちの息までじっとり聞こえる。白と黒のコントラストは強く、ときどき画面全体が人の顔で埋まるほどのカメラの近さ。
この映画はある老人が、名誉教授を授与される式典に参加するために、息子の嫁の車で出かける途中で出会う人たちや思い出の土地で、彼が過去のことを夢にみる・・・という物語。
VHSビデオの状態が悪くてラストもちゃんと見られなかったりして、十分に味わいきれてない気もしますが・・・。
・・・・この映画のどこが特にすごいんだろう?
もう1本くらい、良さがわかるまでベルイマン監督ものに挑戦してみたいと思います。