映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2022-01-24から1日間の記事一覧

アニエス・ヴァルダ監督「落穂拾い」3303本目

ミレーの名画が「落ち葉拾い」じゃなくて「落穂拾い」だと気づいたのは割と最近。それでも、単に刈り取った人たちが残りを拾い集めて出荷するくらいに思ってました。この作品はミレーの有名な名画について探る作品ではなく、畑のじゃがいも、パン屋の朝のご…

アニエス・ヴァルダ監督「ダゲール街の人々」3302本目

ドキュメンタリーなので比較的新しい作品ではあるけど、1975年なのでもう50年も前です。中年の夫婦が「1925年に生まれた」と話してたりすると「ん?」と思うけど、今ご存命なら97歳だ。取り上げられたお年寄りたちはもとより、中年の人たちもほとんど生きて…

アニエス・ヴァルダ監督「ラ・ポワント・クールト」3301本目

タイトルは、この映画に出てくる夫婦の夫のほうの生まれ育った町の名前らしい。映画ビジュアルの、男女の顔が重なってる写真、完全に「写真美術館」に展示されてる往年のフォトグラファーの作品に見える。彼女のビジュアルセンスは卓越してるよなぁ。デザイ…