映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジャン・ポール・ラプノー監督「シラノ・ド・ベルジュラック」358本目

1990年の映画ですか。設定が昔なので、時間の感覚がわからず、1930年の映画だと言われれば信じてしまいそうです。…えっ、スティーブマーティンの「愛しのロクサーヌ」よりも新しいって、まじですか!?

ストーリーは、かなり切ない物語ですが、本当に誰かを想うのは相手の幸せを望むことだと思えば、まさにこれこそが愛、なのかもしれません。
とても言葉が美しい映画です。これ、どれくらい原作のままなんでしょうね。すべてが叙事詩のようです。

顔を誤解して相手の言葉に恋をするのって…もしかして、ネット経由のテキストベースでの出会いに似てる??
(20年前なら「もしかして、ペンパル(死語)から芽生える愛と同じ??」)
美しい心、美しい言葉、というのと、生活する上での思いやりや優しさは、イコールではないけどね。

シラノは剣豪であり、強い気持ちも持っている人だからこそ、隠された繊細さにみんな心を打たれるってところがあるんですよね。うん…言葉は大事ですね…もう少し誤字脱字くらい気をつけて書こう…。