映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

デルマー・デイヴス監督「決断の3時10分」592本目

余裕たっぷりで魅力的な盗賊。
ぱっとしない小心者の見張り。
人殺しながら男っぽい盗賊に感情移入しながら見ていると、小心者のほうが「あれっ?」と思わせる勇気をみせる。だんだん面白くなってきます。もしかしたら小心者のほうが、やりとげるのかもしれない?

女性の目が青だとか緑だとか茶だとか話していても白黒映画なのですが、この時代の映画によくある、ストーリーでぐいぐい引っ張る感じがとてもスリリングです。

信じて待つ妻、うだつのあがらない男の会心の笑み。

テイクザトレイン〜〜♪
…この美学って、日本の作品にも影響してるよなと思います。ジャングル大帝とか?
すごく面白い!ってほどではないんだけど、なんか味があって小粒だけどちょっと心に残りますね。

美人の酒場の女がその後からんでこなかったのが、ちょっと残念でした。