映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

岡本喜八監督「日本のいちばん長い日」719本目

すごい、けどこの映画嫌いだ…
狂気と言ってしまえばそれで話が終わってしまうけど、全員がほかの国の人を一緒に殺しにいく”戦争”という不毛なプロジェクトに携わっている人たちの、命というものの軽さは驚くほどだ。
人間には争い勝つことの快楽って感覚があって、麻薬のように人を蝕んでしまうのだけど、集団でというか国単位で節度なく冷静さを失って、暴走族の少年達のようにいったい何をやってるんでしょう?
人間ってぞっとするほど愚かなんだなぁ。
巻き込まれたくない、と心の底から思います。

こんな映画もう見たくないし、こんな映画のような現実はもっと見たくない。と思わせるほどの力作でした。