1979年に日本の映画監督がコルカタに飛んで撮影したドキュメンタリー。
マザー・テレサがまだ若々しいし、コルカタはまだカルカッタと呼ばれています。
この時から40年近くたって、マザーが亡くなってからもう20年以上もたってしまったけど、コルカタの状況は少しはよくなったんだろうか?世界は悪くなってないだろうか?
まだ時代的には、「かわいそうなものをかわいそうに描く」空気が残っている感じがあるけど、この監督の視点には公平さが感じられます。ただ、日本にはもういないような、ハンセン氏病の症状が進んだ人たちの、一番不自由な部分にフォーカスしてしまう瞬間はある。
マザー・テレサとその活動のことを知らない人ってほとんどいないと思うけど、ここまで現地密着取材したものを見る機会って、実はあまりなかった気がします。彼女の施設で働くかわいい修道女たちの姿の清らかさとか、見なければわからないことがたくさんありました。
40年も前にこの映画を撮りにコルカタへ飛んだ監督の勇気と行動力に敬意を払いたいです。
人に囲まれて、守られて死ぬことはとても大切だと思います。私も最後の最後に誰かを少しでも幸せな気持ちにしてあげられたらいいな。それだけで自分自身、生きているかいがあるってものです。
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