映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

パティ・ジェンキンズ監督「ワンダーウーマン」2453本目

ワンダーウーマンは黒髪のヒーローなので、シャーリーズ・セロンではないんだな…。

冒頭からいかにもなCGの使い過ぎ(自然に見せるための手数が足りてない?)で、マンガよりもマンガ的なのがちょっと気になるけど、ガル・ガドットを起用した新しい女性ヒーロー像が美しくてカッコよくて、この映画はもうこれだけで良いです。相棒となる「男」スティーブ役のクリス・パインはいい具合に地味で彼女を引き立ててくれます。

エレナ・アナヤがマッドサイエンティストの「Dr.ポイズン」、という国籍無双なキャスティングも良いです。酒場で殴られてたのはスパッドじゃないか(fromトレインスポッティング)。ヨーロッパ系の人が多く出てるので、アメコミ映画なのにヨーロッパっぽい雰囲気があります。

リアリティなんて言葉は無用。ファンタジーをファンタジーとして、どこまで徹底して作り上げられるか、ですよ。

女性が作った映画では、男性が美しく散るのね。大昔の映画で置屋に売られて病死する貧しい家の美少女みたいに…。 

ワンダーウーマン(字幕版)

ワンダーウーマン(字幕版)

  • 発売日: 2017/10/27
  • メディア: Prime Video