<ネタバレあり>
原作たぶん読んだはずだけどあまり覚えてない。
「普通っぽいけどわりと精悍かつ知的で意外と女にもてる主人公」「美人で感受性が強く純粋なヒロイン」「世界を手に入れたようなお金持ち」という定番の登場人物。フィッツジェラルドのグレイトギャツビーへの言及。井戸に落ちた体験。
村上春樹の小説は、中で長い時間が経過するものも多いので、短編が148分の映画になるのも不自然ではないです。
監督は「私の少女」や「ペパーミント・キャンディ」の人だ。痛みを描くのがうまい人。
この映画で一番驚いたのは、村上春樹にはあるまじき?復讐の成功が最後にあること。まるでカタルシスはないけど、それでも「はけ口」があると少しは安心するんだ。
あのお金持ちは何物なのか?気まぐれな神みたいなもの?ヘミはどこへ消えた?(…深堀しだすと2時間半じゃおわりませんね)
韓国ニューシネマっていうジャンルがあるのかどうか知らないけど、この映画は春樹ぬきでも見ごたえのある作品でした。
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