本当は仲良くなれそうだと思った子たちが、”子どもなら誰でもやってしまうささやかな意地悪”に満ちた教室で、生き延びるために姑息で必死な争いを続ける。
誰かひとりが無謬のかわいそうな主役になったりしないところが良いです。誰も開き直ってガキ大将になったりもしない。英語のタイトルは「私たちの世界」。これが彼女たちの世界だし、ドキドキしながら見てしまうくらい、私の昔の世界でもある。「スクールカースト」っていう言葉が私は心底大嫌いだし、そんなものがあるという前提で振舞ういじめっ子たちや、長じてマウンティングに励む人たちの手にひっかかっちゃダメだと思う。
よくできた海外の教育テレビ番組みたいだ。「叩かれたら、叩き返さなきゃ!」と言われて 「僕もたたいて相手もたたいたら、いつ遊ぶの?僕は遊びたい」と答える弟くんの世界がいいな、私は。
最後の二人の間に、本当の友情の自覚が芽生え始めてる感じがとても良いですね。この時代を乗り越えて生きてきておじさん、おばさんになった人なら共感できるものがある作品だと思いました。