映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フランソワ・トリュフォー監督「夜霧の恋人たち」2729本目

ロッテの新しいチョコレートか何かみたいなロマンチックなタイトルだけど、中身は全然ロマンチックじゃなくて、少し成長して女狂いになってしまったアントワーヌと美しいパリの女たち、でした。いつも思うけどフランス映画のヒロインたちって、なんで揃いも揃ってこう美しい、というか、完成度が高いんでしょうね。

しかし、仕事にも何にも興味を持たず、要領だけで立ち回っては入れ代わり立ち代わり女の尻ばかり追いかけてるアントワーヌには共感しにくいけど、まあそういう奴なんでしょう。

彼が憧れの「幻の夫人」に電報を送った「気送管」(プヌマティークって呼んでた)がなんか素敵でした。1984年まで実用されてたらしい。詰まったりしてメンテが大変だったんじゃないかなー。