映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ソフィア・コッポラ監督「ロスト・イン・トランスレーション」3722本目

日本に住んでいる外国人の友人が遊びに来ていたんだけど、このあとニューヨーク・バーに行くというので予習(?)として、一緒にこの映画を見てみました。楽しい酒になってくれるといいんだけど。

外国人としてこの映画を見るとどんな気分なのか聞いてみたら、すごくわかる部分もあるけど、自分ならもっと昼間のアクティビティに参加して楽しく過ごすと言ってました。この映画のなかのスカーレット・ヨハンソンはあまりにも主体性がない、と。

私自身の3回目の感想は、「これコメディだなぁ」。その後のコッポラ監督の作品に比べて、おかしな人ばかり出てくるし、主役の二人は孤独をかみしめているけど、彼らには戻る場所があって何も絶望的ではない。(いや、日本人として、欧米人に対する態度を反省してみるべきなんだろうか)

友人がニューヨーク・バーで失礼な日本人にからまれて嫌な思いとかしないといいな、既婚の中年男に口説かれたりしないといいな、などいろいろ心配しています・・・(私は行きませんよ、もうそういう夜遊びをしてみたい年頃は何十年も前に終わりました。。。)