映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

内田吐夢監督「森と湖のまつり」167本目

1958年作品。

私の大好物の昔の日本映画、久しぶりです。
今から53年も前の作品。北海道の風景が、なんだかブータンみたい。
高倉健が若い!まだ27歳ですね。香川京子は、びっくりするくらい印象が変わりませんね。

さて本編ですが・・・。50年前の北海道の風景と、アイヌの装束の人たちにとても惹かれますが、ストーリーはどうも安易な感じがします。昔アイヌの少女と恋をして、結婚を認めてもらおうとしていたのに、土壇場で逃げた男が、浮浪者になってやってきて「ずっとつぐないをしていたんだ」というあたりから、気持ちが醒めてしました。

最後まで見たけど、社会性とロマンスは別にしたほうがよかったんじゃないかなと思います。以上。