映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

宮崎吾朗監督「コクリコ坂から」195本目

2011年公開。

時代は1960年代。港町の下宿屋の娘、海は高校生。船長だった父を海で失い、遠くの町で大学の助教授をやっている母がいなくても、学校に行きながら下宿屋を支えている。海は、高校で「カルチェラタン」と呼ばれる部活動棟の建て替え反対運動をしている1学年上の俊と出会う。二人はすぐに惹かれあうが、実は俊には出生の秘密があり・・・。

という、よくあるストーリー。
新海誠星を追う子ども」を見て、あれとジブリのどこが違うんだろう?と思ったことを受けて、今回は新海誠ジブリのどこが違うんだろうと思いながら見ました。

見ながら思ったことは、“新海誠を否定する人がいう「ジブリクオリティ」ってこんなのだっけ?”・・・私が思っていたジブリと、97%くらいまで同じなんだけど、すごく似たニセモノのような・・・ディズニーだって昔見た白雪姫やバンビと今のCGアニメは全然違うけど、ジブリジブリっぽい作品を送り続けるプロダクションになったのかな。と思いました。

私はxxっぽいものが好きなんじゃなくて、今までにない新しいものへの挑戦が見たいんだから。足りない3%は、まったく違うものを作ろうとせずに今までのジブリを模倣しようとしてしまったことじゃないかと思います。

映画の点をつけるのは難しいですね。以上。