映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

斎藤武市監督「ギターを持った渡り鳥」522本目

1959年作品。
冒頭で流れる、かの有名なテーマ曲を聞いてて、これは西部劇がベースなんだなと思いました。
でも、この頃の日本映画にいつも出てくる豪華なキャバレーは西部劇には出てこないから、また別の洋画の影響なんだろうな。
おそらくこれは当時の”トレンディドラマ”。みんなが憧れるものをいっぱい詰め込んでる。
浅丘ルリ子細川ふみえソックリ)、宍戸錠中原早苗渡辺美佐子、金子信夫(まだそんなに年じゃないのに、たいした悪役っぷり)…。

小林旭がまだ歌があんまり上手じゃないし、演技に照れがある上京したての青年って感じ。
といっても、映画デビュー3年目にして28本目!!この青年がその後大スターになって、どんどんふてぶてしくなっていくとは…。

wikipediaのプロフィールを見ると、映画もすごいけどヒット曲も膨大な枚数で、昭和の大スターとはこういう人のことを言うんだなと納得です。