映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フレッド・スケピシ 監督「ミスター・ベースボール」910本目

娯楽として単純に楽しめました。
大リーグから日本の野球チームに来る”外人選手”たちって、都落ち感があるのかな〜と思っていましたが、がっかり〜恋愛〜住めば都〜帰還、という流れをポジティブに描いてくれました。

アメリカ映画だけど、名古屋ロケも多いらしく、SAYURIのような「??」はそれほどありませんでした。
アメリカの場面はアメリカらしく、日本の場面は日本らしい。だから生活のギャップが映画の中に違和感として現れている気がします。

トム・セレックは日本の映画の主役としては少し大きすぎてゴツすぎる気がします。高梨亜矢ってこの映画以外ほとんど出てないらしいけど、すごくきれいで英語も自然です。(アメリカ人のような発音ではないけど、喋りなれてるっぽい)(英語のサイトをググってみたら、欧米男性になかなかの人気みたい)通訳の塩谷俊?塩屋俊?はアメリカの映画に出る日本人役の俳優のイメージ通りなんじゃないかな。明るくていい奴で気ぃ使いで。最初はギャップがあるけど、打ち解けてからはいい友人になれそうな。
そして高倉健は、日本の高倉健のイメージとはちょっと違うんですよね。普段の彼は英語もフランス語も堪能だったとかで、こんな映画にもぴったりだったのかもしれないけど。…でも、不思議とあんまりこの映画では印象に残らないですね。