映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

クリント・イーストウッド監督「インビクタス 負けざる者たち」2182本目

ネルソン・マンデラの演者として、モーガン・フリーマンは貫禄や精神性を感じさせて適役。他に選択肢なんてあるのかしら?・・・あ、なんと、マンデラ自身が「自分を誰に演じさせたいか」聞かれてモーガン・フリーマンって答えてたんだ。で、フリーマンが映画化権取って脚本書いてイーストウッド監督に売り込んだと。すごいなぁ。

南アフリカゆかりの映画の中では「遠い夜明け」を見た後は深刻な、切ない気持ちになったけど、この映画はもっと朗らかな映画だった。イーストウッド監督の映画には、けっこう辛いのもあるけど、この映画はスカッとします。

マンデラやっぱり素敵だなぁ。大きな人だなぁ。比べられるようなものじゃないけど、ちょっとイジワルされたくらいでいつまでも人を恨んでる、自分のセコさを痛感する・・・。 いい歳になっても、まだ少しでもマシな人になりたいなぁと思える偉大な映画でした。