映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・リー・ハンコック 監督「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ 」2344本目

ハンバーガーチェーンという良く親しんでるテーマだし、ストーリーもシンプルにテンポよく進んでいくので、楽しくサクサク見られます。自伝に基づいているだけあって、面白かったです。

この映画って要は、安っぽくて不良が集うようなマクドナルドは、本来はこうじゃなかった、今のグルメバーガーに近いものだったんだという、創業マクドナルド家による壮大なプロパガンダなのかな。大規模にするために工場で食品を使い始めると、だんだん「可もなく不可もない」ものが生成されるようになるんじゃないかなという気がします。

やり手セールスマンを目指すマイケル・キートンは「バードマン」か。その妻がローラ・ダーンという裏アメリカ的なキャスティング。マイケル・キートンってすごくリアルにいそうですごいんだけど、たとえばホアキン・フェニックスのような「アク」がないので、映画も彼も若干、薄いかんじがあるんですね。

そのうち、ビル・ゲイツがIBMからOSを売ってくれと言われて、契約したあとであわててOSを買いに行く…という映画も作られるかもな…。

確かに「McDonald's」はとてもアメリカ的で明るい語感、というのは本当にその通り。Mcで始まるスコットランド系の名前なのにねー。

本当の最初のマクドナルドハンバーガー、食べてみたいな。マックで「復活ほんもののオリジナルバーガー」とかやったら売れるかもしれないけど、おそらく似ても似つかないものなんだろうな…。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(字幕版)

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(字幕版)

  • 発売日: 2018/01/24
  • メディア: Prime Video