子どもは神様からの授かりものではないのか、この映画では徹頭徹尾“お荷物”扱いで、妊娠した女性は「申し訳ありません!」と父となる男やたちに謝り続ける。逆だろ!時代が違う映画を見るときはわりと寛容なほうだと思っていたけど、これはなんとも。
といっても、おそらく、この映画は人口爆発をおそれて人工中絶法案を通そうとしている当時のご時世を皮肉った作品で、むしろ制作側は「いいじゃないか産めよ増やせよで。大事な命なんだから」という意見を持っていたんじゃないですかね。
どっちにしても産む、産まないという母体の生死にも関わる決断を男ばっかりで決めようとしているのが違和感があるけど、そういうクレーム対応として菅井きんフェミニスト代議士(まだ若いのに妙にしっかりもの)が登場するんだろうな。
まだまだまだ映画が男の男の世界だった頃の映画でした。