映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

デヴィッド・O・ラッセル 監督「世界にひとつのロマンティック」2408本目

「世界にひとつのプレイブック」にひっかけた邦題だなーと思ったら、監督が同じなんですね。同じ監督なら許されるか…。しかしこっちは、すっとぼけたコメディで、頭に誤って釘を打たれてしまったアリス(ジェシカ・ビール)は終始、茫然としたような表情なのが可笑しい。彼女を振りそうになってる自己チューな警察官はともかく、彼女がその窮状を直訴しにいく代議士がジェイク・ギレンホールというのも、なんか変。私こういうおバカ映画が好きです。

ジェシカ・ビールって、美人でセクシー、かもしれないけど、それより知的でまともな人っていう印象だなぁ。“ジャスティン・ティンバーレイクと結婚したセクシー女優”っていう説明がまっさきに来る感じじゃないです。ジェイク・ギレンホールは、いつもなんか異次元の映画で宇宙人みたいな役をしてるイメージ(先入観といっても過言ではない)があるんだけど、この映画ではお間抜けでお人よしなのも楽しい。といっても、熱血になりきれない感じが、どこかやっぱり“得体のしれない人”感を残していたけど、楽しかったからいいや。 

そんな、軽く楽しめる作品でした。

世界にひとつのロマンティック(字幕版)

世界にひとつのロマンティック(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/20
  • メディア: Prime Video