なんでこの映画見ようと思ったんだっけ。ヤクーツクに行きたいと思ったからか、ニキータ・ミハルコフの監督作品と勘違いしたか。それとも、まだ見ぬオーロラに憧れてリストに追加したか。
ロシア人ばかりが画面に出てくるけど、トーンは日本のドラマのようで不思議です。…あ、役所広司はアジア系の先住民「ヤクート人」の役?と思ったらシベリアに流れ着いた日本人のマタギの役でした。(若い!)明治あたりまではそういう人もけっこういたのかも。「デルス・ウザーラ」みたいな人も出てくるな。と思ったら当人だ!あの映画での味のある個性がこの映画でも生きてますね。桜田淳子は貧しさゆえに置屋に売られてしまう娘。
全体的なストーリーは「おしん」と同じころの日本のドラマのような感じ。それぞれの世代や家庭の事情のなかで必死に生きる人々を丁寧に描き始めた時代なんじゃないかと思います。数年~10年以上?の長い期間を、はしょってはしょって短くしていて、ロシア・日本間の移動はまるで「どこでもドア」のように一瞬だし、なかなか追うのが大変。本当なら60分×8回くらいのドラマ枠で作れたら良かったんじゃないかなー。
シベリアの風景は、花模様のストールを巻いた女性たち(マトリョーシカみたい、可愛い)も、ウォッカで赤ら顔の男性たちも含めて、エキゾチックで美しい。そういうのを見てるだけで旅行欲が満たされる映画でした。
おおかみワンコ、可愛かった…。