映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

篠原哲雄 監督「影踏み」2597本目

<ネタバレと言われるんだろうか>

なんで双子と双子じゃないとダメなんだろう。現実に双子のいる(いた)人が因縁で出会う確率ってどれくらいあるんだろう。1~2歳違いの兄弟ではダメな理由がこの映画ではまったく見えなかった。見た目がほぼ同一である必要性もない。これ、作ったら見た人が感動するってほんとにみんな思ったのかなぁ?それぞれの人間関係の必然性が何も見えないし(現実ってそんなもんなのかもしれないとしても)、ただ並べた映画って感じだった。

山崎まさよし主演ときいて不安になったけど、相手が尾野真千子なら見てみようかなと思った。でも、オノマチの演技がいくら良くても、大竹しのぶが逆上する母をいくらうまく演じても、むしろ浮いてしまう。

双子という設定と山崎まさよしを生かすなら、昔話みたいなファンタジーにぐっと寄せてくれた方がよかった。ミステリーとしては成立しきれてないし、人間ドラマを本気で描こうとしてるとは思えない。

ずいぶん辛口になってしまったけど、やっぱり山崎まさよし主演の映画とは相性が悪いみたいです…。

影踏み

影踏み

  • 発売日: 2020/04/27
  • メディア: Prime Video