映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

Jackson Ducasse監督「Prime Live Events: Blondie Live at Round Chapel」2816本目(KINENOTE未掲載)

これは英語だけで字幕もない。そういうのも日本で見られるってありがたい。Amazonに映像を出すとき(電子書籍もだけど)、ライセンサーの意向で対象地域:全世界って簡単に選べるのが、視聴者・読者としてはありがたいですね。Amazonはあと、どんな映像でもちゃんと監督名だけはクレジットしてあるのが良い。Netflixはググるか画面上で探さないと見つかりませんから。

で、ブロンディです。1976年の「Xオフェンダー」のデビューがカッコ良かった!その後1979年に「ハート・オブ・グラス」、1980年「コール・ミー」、1981年「ラプチュアー」、懐かしいなぁ、どれもクールでそっけないようなデボラ・ハリーがほんとに素敵だった。いったん解散した後再結成して、2017年にロンドンの教会でやったというライブ映像がこれです。かなり丸くなって衣装がパツパツなデボラですが、今でもきれいで、なんかあけすけなおばちゃんっぽさも昔通り(笑)。「死ぬまでにしたい10のこと」とか、わりとメジャーな映画にもけっこう出てるのですが、歌はもう本業だと思ってないのか、だいぶキーを下げて歌うのでイントロ当てクイズで当てられない感じ(笑)。MCで「あなたたちのせいよ(It's your fault)」って観客に言うところがあるんだけど、これは「あたしは年取って太って声も前ほどでないけど、あんたたちが呼んだから来たのよ(笑)」ってことかなぁ。でも、そんな懐かしい集まりみたいな雰囲気が良いです。

彼女以外のバンドメンバーまではわからないけど、まぁ爺さん揃いだわ。デボラが75歳ですから(!)当然です。

それにしてもあの頃の音楽って、なんでこんなにクールでかっこよかったんだろう。よく考えるけど、どうしてもわからない。あの頃の自分、あの頃の世界だったから感激したのかな、それとも今生まれた子が大きくなってから聞いてもやっぱりカッコイイのかな。