映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

トーマス・リーチ監督「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」3039本目

ソール・ライターって人の名前か。つづりはSaul Leiter…「サウルの息子」のサウルだ。と思ったら、ラビの息子なんだ。

Instagramに上げた写真を「ソールライターっぽい」と言われたことがあったけど、この写真家のことは知らなかった。当時の写真を見ていたら、全然うるさいです、私の写真なんて。東京だし。人がいてもいなくても風景っぽく撮った、という点だけがかすかに共通点だったかもしれないけど、この人の音がしないような静けさとは全く違う…。ニューヨークなのにね。

写真ってその人の「目」だ。というか目を通して脳というか心に映っている世界。こんなに静かで落ち着いた世界を見ていられたら素敵だな。

アーティスト然としていたり、道具へのこだわりを語り続ける人ばかりがすばらしい写真家ってわけじゃないとわかって、少しほっとしました。