映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アラステア・フォザーギル 監督「アース」3076本目

がんばって見なくていい作品、と思って見てみた。

野生の生き物たちを至近距離で臨場感たっぷりに写してて、見ごたえがあります。私、珍しい地形とか奇観も大好きなので、滝を上から(ドローンだよねきっと)写すのとか喜んで見てしまいました。命がけで食うか食われるかという動物たちもスリリングだけど、むしろ私は奇妙な鳥たちのダンスや、手を上げてひょこひょこ川を渡るサルたちのほうが印象に残ったかな…。

地球上のいろんなところに行っていて、場所の説明が何もないのが、地図を見るのが大好きな私にはちょっと、いやかなり不満だけど…。なんならメモっておいていつか出かけかねませんからね。

いろんな可愛い動物たち(セイウチだってライオンだって全部可愛い)が懸命に生き延びようとする姿を見るのも良い。しかしSave the Earth的なメッセージのところだけ人間の浅知恵っぽく見えてしまうのは、宇宙の中の地球があまりに偶然生まれたもので、人智など到底及ばないところで彼らは栄枯盛衰を繰り返してるようにしか見えないから。人間が、自分も動物のちっぽけな一種だとわきまえて暮らすべきなのは当然としてもね。