映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

サミュエル・ベンシェトリ 監督「アスファルト」3093本目

悪女で思い出した、ユペール先輩出演作品。U-NEXTで「お気に入り」登録した作品の多くがなぜか今月末で公開修了するというので、片っ端から見てみます。

この作品は、なかでもホラーじゃなさそうなので期待してなかったのですが(どういう嗜好)、とても面白かった。イジワルでひねりの効いたフレンチ・コメディの面目躍如、かつ、ヨーロッパのもっと北の方のようなひんやりとした(ウェス・アンダーソン的な)視点があって重くない。この監督の作品はまた見たいです。

唯一のアメリカ人、宇宙飛行士のジョン・マッケンジーを演じたマイケル・ピットは、ヘドウィグの恋人で、ベルトリッチ監督の「ドリーマーズ」の少年の一人で、「ファニーゲームUSA」じゃないか。攻殻機動隊で悪役やったりもしてるんだ。ユペール先輩先生並みに幅広いな!

ただ、一言だけ言わせてもらうとしたら、「いくらなんでも、もっと早く宇宙服を脱げ(笑)」

アスファルト

アスファルト

  • イザベル・ユペール
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