映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アンディ・ムシェッティ監督「IT/イット THE END“それ”が、見えたら終わり。」3108本目

<結末にふれています> 

わりと冒頭すぐにグザヴィエ・ドランが出ててびっくり。ホラーで予想しないキャスティング。(いいけど驚いた。そしてあっという間に犠牲に)

1作目と2作目のキャストを照合するのがなかなか大変で、”まとめサイト”で照合してしまいました。キャストはいいんだけど、前作も今回も、叩いたり殴ったりする効果音も、大人になってからの彼らの演技がパロディみたいに大げさすぎて、ハリウッドのメジャー映画感が強いな~。

監督はアルゼンチン出身で、私の好きなギレルモ・デル・トロに見出されたということだけど、どうも演出が派手だな(それはそれで楽しみもあるけど)。で、「進撃の巨人」を彼が監督するのか。そっちはなんか合ってる気がする。

ペニーワイズ、いいなぁ。ときにジョーズのように吠えたり、素晴らしい悪役っぷりなんだけど、いじめられて最後はどんどんちっせぇ奴になっていく感じはまるでテレビの「LIFE」の「妖怪どうしたろうかしゃん」(ムロツヨシが星野源に言葉責めにあうやつ)のように、いたいけでした。
質屋のオヤジは紛れもなくスティーヴン・キングその人でしたねー。若いねー。これほどのレジェンドがまだこんなにバリバリに現役なのって信じられない…。