映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロン・ハワード 監督「パヴァロッティ 太陽のテノール」3209本目

これもずっと見たかったやつ。1991年7月にハイドバークで行われたハリケーンチャリティコンサートのことを、当時ロンドンに駐在していた同僚が感激してレポートに書いてきた(公園なんでどこからでも聞けたらしい)。こんな土砂降りで、ダイアナ妃がこんな風に関わってたんだなぁ。

私は普段クラシック音楽を聴かないけど、本当に良いものは多分、誰の心にも響くのだ。こんな声を出せる人間が存在したことがすごい。人を信じて女性たちを愛して、なんだかんだあったけど、残された女性たちは明るく彼を思い出している。なんともアッパレな人生だったのだ。

日本の映画なら「彼は誰からも愛された」っていうフレーズを使うところだけど、「彼は人を信じた」としか言わないんだな。文化の違いなのかな…。