やっと見ることができました。TSUTAYA DISCUSでDVDを借りるのは久しぶり。何年もこの作品を「見たいリスト」に入れてたけど、ずっと品薄で。最近はDVD借りる人が減ったので在庫があったのかな。
やんちゃな男の子の明るい物語・・・のわけないか、エドワード・ヤン監督だもんね。ヤンヤンはマイペースで空気読まない、つよい男の子。大人たちはみんな揺れ動いてるけど、彼だけはひょうひょうとして動じない。ヤン監督の映画のなかの少女は繊細で、傷ついている。彼女たちがシンデレラみたいに幸せになる姿は見られないけど、彼女たちに対する包み込むような温かさが感じられる。ふらふら揺れ動く大人たちに向けるのも、「しょうがないなぁ」というまなざし、かなぁ。
最後にまあまあほっとするのは、アディが生き延びたからだよな・・・。でも隣の女の子の彼氏の事件は「クーリンチェ」を思い出す、ちょっと救われない事件。だけどひょうひょうとしたヤンヤンは、強いまなざしでこれからも強く生きていく。これはそんな彼の映画なのでした。