映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

イーライ・ロス監督「ヒストリー・オブ・ホラーズ シーズン1~3」3820~3822本目<KINENOTE未掲載>

U-NEXTに3シリーズ載ってたので全部見ました。面白かった~~~

イーライ・ロスは、タランティーノ監督のドキュメンタリーにも出ていた、実直な役柄を演じることの多い俳優だけど、監督としては酒池肉林のスラッシャー映画を作る人だったらしい。彼の他に、ホラー映画マニアの人々、スティーブン・キングやロブ・ゾンビ、名高いホラー映画で叫び声をあげていた数々の女優たち、いつも異形の者を演じる俳優、映画研究者や批評家…あらゆる関係者たちがマニアックにトリビアや映画愛を語ります。膨大な数の映画の見どころもたくさん。映画に関するドキュメンタリーってどうしてこう、全部面白いんでしょう。

ホラー映画って以前は一切見なかったけど、映画好きとしては教養として見ておくべき、と思ってクラシックな名作を一時期、片っ端から見ました。だんだん怖くなくなってきて、細部まで楽しみながら見られるようになった(以前に比べれば)。

でもこの映画でホラーマニアトークを繰り広げる人たちの話を聞いてたら、この人たちも死ぬほど怖いんだ、ということがわかって安心したというか、「平気よ」という振りなんかしなくていいんだと思いました。震え上がり、何日も眠れない夜をすごす…問題はそれを「最高!」と思えるかどうか、だ。