映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

大島渚監督「夏の妹」3850本目

大島渚監督作品をひととおり見ようと思ったことがあって、多分そのときに「これから見る」に入れておいたんだろうな。サムネイル写真の栗田ひろみと石橋正次の笑顔が明るくて、見てみました。サムネイルが白黒なのに、映画派カラーなんだな。栗田ひろみも石…

アレックス・ウィンター監督「ZAPPA」3849本目<KINENOTE未掲載>

面白いミュージシャン、変わったミュージシャン、天才的ミュージシャン、鬼才、奇才、等々の評判は聞いていたけど、肝心の楽曲はあんまり聞いたことがないザッパ。(今ふと、「三遊亭」とつけても座りがいい気がする) ジャンルを超える良い音楽を真剣に模索…

マイケル・ウィンターボトム監督「スペインは呼んでいる」3848本目

スペインに呼ばれて見てみました。今ちょうど、年末年始に貯金を取り崩して久しぶりのヨーロッパに行こうという暴挙を計画していて(経済的に暴挙といえよう)、マドリードからロンドンへのチケットが高すぎて泣きそう、でも他に選択肢はない、と思って払い…

ビシャール・ダッタ監督「イット・リヴズ・インサイド ”それ”が巣食う場所」3847本目<KINENOTE未掲載>

<結末にふれています> アメリカで、インド出身の女の子たちに何者かの呪いが迫る。「プージャ」祭りを抜け出したり、アメリカの子たちとも仲よくしようとするサミ。同郷の少年の死につづいて、最近距離を置いていた親友のタミラが姿を消し、サミの白人のボ…

マイク・ミルズ 監督「20センチュリー・ウーマン」 3846本目

アメリカ版”わが母の記”で、私は息子を持つこともなかった女性なので、この中の誰の立場でも”なつかしさ”を感じることはないんだけど、こんな家庭もあるのかな、と見させてもらいました。 女は中学生でも女だし、母になっても子どもが大きくなっても女だ。と…

アリソン・エルウッド監督「ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック」 3845本目

音楽映画ってほんとに見つけにくい。どんなにアンテナを張ってるつもりでも、公開に気が付かないし、VOD化も見落として何年もたってしまうのがザラ。 見つけたらすぐに見るべし。でローレル・キャニオン。聞いたことあるような、くらいでほとんど知らなかっ…

石川淳一 監督「変な家」3844本目

変なもの読みたさで、つい原作はAudibleで聴いてしまったのですが、映画版はほぼ同じ内容でしたね。雨穴さんが冒頭で「第5章」って言ってたけど、あまり追加はなかった。とはいえ、問題の家が立体化してみると、ジャパニーズ・ホラーっぽく真っ暗で汚れた感…

イヴ・ブランドスタイン監督「ジョン・レノン 失われた週末」3843本目

中国系アメリカ人メイ・パンの生家が「OKランドリー」って、”エブエブ”を思い出しますね。で、失われた週末って、一般大衆がジョンの動静を知ることを失われたってことだな。アガサ・クリスティ失踪事件みたいにマスコミから「失踪」した、という。 割と最近…

エリオ・エスパーニャ 監督「バンクシー 抗うものたちのアート革命」3842本目

「バンクシー展」をうたった多数の展覧会と同じように、バンクシーを取り上げたドキュメンタリーは他にもあるけど(招待を暴こうとするやつ)、これは本人に近い人たちが、彼を守りつつも、アーティストとしてのバンクシーがグラフィティの世界にどんな風に…

ショーン・ダーキン監督「アイアンクロー」3841本目

これも吹替で見ました。目が疲れなくていい…。 私が小さい頃に日本に来て試合をしてたみたいだけど、プロレス好きが周りにいなかったので、彼らのことは全然知りませんでした。この映画が公開された時期にWikipediaを見て、全員同じ病気でもなく、精神の問題…

アリ・アスター監督「ボーはおそれている」3840本目

<結末というか考察を含みます> 忙しいなか、シリアスなドラマよりは感覚で見られそうなので、これを見てみました。途中までいつものように字幕で見てたけど、不可解過ぎてあたまが疲れてきたので、吹替に切り替え。(最近本をAudibleで聴いてる。目が疲れ…

イーライ・ロス監督「グリーン・インフェルノ」3839本目

U-NEXTで見ました。タランティーノ特集→イーライ・ロスのホラー映画レビュー→イーライ・ロス監督作品、と見てくると、彼らがどんな気持ちでホラーやスプラッターといったバイオレントな映画を作っているかがだいたいわかってきた気がします。 この映画でむや…

佛田洋 監督「スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き御免」3838本目

こういう映画は、疲れてて何も考えたくないとき、何の期待もせずに見られます。ときどき、それでも腹が立つような作品に出会ってしまうこともあるけど、純烈という人たちは名前も面白いし歌もアクションも「ひどい!」と思うことはないので、余暇の娯楽とし…