映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ティム・バートン監督「エド・ウッド」306本目

1994年作品。

映画の中にインチキくさいお化け屋敷が出てくるけど、これ自体がインチキなお化け屋敷のような映画でした。
実話なのに。

エドウッドってほんとに変態だなぁ。本人が何を望もうと、この人には普通の映画は作れない…。でも多分、この人の作る映画よりもこの人の人生のほうが面白そう。つられて「資料の盆踊り」とか「プラン9」とか見てしまいそうだけど、後悔しそうな気もします。
彼はおそらく、才能はないけど人当たりが良くて、うっかり間違えてお金を出してしまった人がいたから監督になれたんでしょうね。世の中には、もっと才能があっても興行できない人がたくさんいるはず。

いやおもしろい。こんなギャグみたいな人が家族や夫だったら大変だろうな〜。作品がこうで、それ以外の生活が平凡ってことはないだろう。ああ、おバカってすごい。インチキって素敵。結末に近づくにつれてぞくぞくしてきました。これテレビで放送しなかったら見る機会なかったと思う。ありがとう、BSプレミアム

もう20年近くもたっていて、ジョニーデップももう49歳だけどあんまり印象変わりませんね。