映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

英勉「ハンサム・スーツ」337本目

2008年作品、もう5年前か。
主役の啄郎と本江の、パステルカラーのダサファッションがとっても可愛い!
プクプク、つるつるのお肌のこの二人の満面の笑顔が、この映画の中で一番すてき。
いや、美しい人たちのカラミもすてきだけど。
というか…美しいのはいいことだと思うけど、この映画の中のモデルさんたちより大島美幸のほうがキレイじゃないか?「美醜は関係ない」という大きなテーマで、この作者は自分たちを「みにくい方」に分類してすごーく気にしてるけど、ほんとうの美醜って1/0で決まるんじゃなくてきわめて相対的なもんだし。美人が美人でいられるのは本人のたいへんな努力のたまものかもしれないし。
「ブスが好きだ」は「美醜にこだわる」の反対ではなくて逆説的にそっくりだ。

わりとよくできた映画なんだけど、そこがあまりにもシンプルナイーブすぎるのと、結末がけっこう早い段階で想像できてしまうのがちょっとなぁ。

ちなみに私は美醜にはこだわるけど、美の定義はフレキシブルで、友達からは「面食いじゃないね」と言われます。。。