映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

武内英樹監督「テルマエ・ロマエ」336本目

DVDがまだ人気がありすぎて届かない、という時期にもう地上波で放送しちゃうんですね。宣伝含みとはいえ、ありがとうございます。

面白かった。
けど、冗談っぽさはマンガの方がちょっと上かな。初めて読んだときの衝撃は「聖☆おにいさん」に近いものがあったけど、映画のそういう笑いは最初のほうだけで、あとは割合きちんとストーリーがあって、古代ローマ史の史実を守るため?の努力が、たとえば「はやぶさ」等の日本人的な、会社や主君を守る努力として描かれます。

美術はそうとう素晴らしい。エキストラの数とか、セットの本格的なところとか、原作がマンガなのにあえてCGじゃないという質感がとても良いと思います。

すっごい名作、と思ったわけではないけど、この世界設定がなんとも楽しいので、続きもぜひ見てみたいと思います。