映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジェームズ・ワトキンス監督「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」478本目

見る映画を選ぶのって難しいなぁ。
これもそれなりに話題になったし、予告編を見たときはいけそうだと思いました。
画面のゴシック的美しさに、とても引きつけられるし、急に成長してパパになってしまったダニエル・ラドクリフはやっぱり熱く知性あふれる魅力的な青年なんだけど、驚かせ方にもはや新しいものはないというか、普通のお化け屋敷みたいな感じです。

因果応報になってない結末…ダニエル父さんの努力は、プラスでもマイナスでもなく無だった、でも、家族3人とも黒い世界に捕われるのでなく、白く美しい妻と一緒になれてよかった、という風味もありました。
ホラー映画に、とにかく新しい驚きだけを求めるのもつまらない。
でも、ちょっとどっちつかずな作品だったという印象はあります。怖さ半分でいいから、ドラマとしてストーリーをしっかり描いてくれても良かった、と思います。