アキカウリスマキの映画、なんか見ちゃいますね。
レニングラードカウボーイズの頃、この映画が面白いのはバンドのせいだと思ったけど、あの“なんともいえないおかしみ”は監督の持ち味以外の何者でもない、と、今ならわかります。
はるか遠くのヨーロッパのよく知らない寒そうな国で、表情ひとつ変えない人たちが、不思議におかしい生活をしてると想像すると、楽しくてたまりません。
今回は主役&彼女がわりと若くて可愛い。敗者3部作といっても、肌がツルツルピカピカでまだまだ将来があると感じさせるので、「過去のない男」みたいなわびしさはまだありません。
フィンランドでは、カフェで隣に座ってきた彼女が「いい女」で、ソーセージ売りの彼女は「敗者キャラ」なのかな。
ギャングがギャング的スーツを着てトランプで遊んでる中を、「いい女」がエプロンして掃除機かけてるシーンがまた、なんともいえませんでした。