面白かったけどあんまりいい映画じゃない。
というのも、誰かに発注して作られた交響曲のように、「ここでこう出会い」「ここで一見幸せになる」「と見せかけて不幸の予感」「幸せの頂点がクリスマスイブに来る」「、と思ったら最愛の妻の死」「しかばねのようになって生きる男」「息子との再会、がうまくいくはずもなく」「しかし新しい美人が現れて心を入れ替え」「幸せに暮らしました」「と見せかけておいて、男の死期が迫る」
…という、二流ドラマかケータイ小説のような安易な上り下りで視聴者を感動させようという志が。
役者さんたちはとても魅力的で、そんなストーリーにちゃんと命を与えているし、なんとなく見終わって安心感があるんだけど、なんのためにそんなふうに架空の感動をもてあそぶんだろう?
つっても、私も架空の感動が好きだから映画を見るわけで、単に「本当らしさ」が自分としては物足りないだけかもしれないですね。うーむ。