映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マイケル・ウィンターボトム 監督「いとしきエブリデイ」1164本目

おや、子供たちがなんだか大きくなってる。
もしや、「6才のボクが、大人になるまで」と同じ手法?こちらのほうが期間は短いけど、公開は先ですね。
この映画での年月には、パパが服役している期間っていう意味がある。ただ切り取った時間ではなくて。

ひかりのくに」も、ただダラダラしてるだけっちゃーだけなんだけど、なんとなく見てると涙が出てくるような、普通でいとしい日常が描かれていました。この映画の場合もっと、ただの日常がいかにありがたいかということが、たまにしか家族に会えないパパを通じてじわっと感じられます。か弱そうな妻が、なにやら別の男と普通に暮らしてるのも、しょうがないんだろうか、という気になってしまいます。

なんか、切ない映画ですね。すばらしい!というような前向きな感動ではなくて、諸行無常です。
ちっともこれから幸せな生活を送れる予感がしない(悪い予感もないけど)映画でした。
音楽のせいかしら?(すごく良かったのですが)