映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

伊藤大輔監督「切られ与三郎」870本目

市川雷蔵シリーズ、テレビでずっとやってるなぁ。
この映画は昔の流行歌「お富さん」の元ネタだし、おおもとの歌舞伎もたまたま見た事がありますが、ストーリーを追うことは一番大事なポイントではないかな。

雷蔵がこんどは無実の罪を着せられたいい奴で、中村玉緒とか中村玉緒とか中村玉緒(いや、この映画では1回しか出てこないけど)といった悪女が現れては彼を利用しようとします。とっても可愛くて情念が深くて、見入ってしまう魅力があるけど、それにしてもくどいな・・。

この映画では冨士真奈美が初々しくて可愛らしく、お富さんこと淡路恵子もたおやかです。
そして悲しいエンディング。

昔の映画って、役者さんの魅力だけで1本じっと見てしまいますね。