映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョエル・コーエン 監督「ブラッドシンプル」1020本目

TSUTAYAの「単品レンタル無料キャンペーン」で、コーエン兄弟の作品を9枚も借りてみました!
コーエン兄弟Weekend”(笑)。
まずデビュー作です。これは1984年の作品。…を1999年に再編集したもの。
とてもよくできてると思うのは、再編集のおかげなのかな?

コーエン兄弟の作品は、ファーゴとかこれとか、ぱっと見怖いものもあります。
この映画はスリリングな対決シーンがあって、見てるとドキドキ、ビクビクしてしまいますが、意外な展開に次ぐ意外な展開で、終わってから思い返してクスリ…というおかしみはデビュー作から健在。
この監督は面白い!ってみんな思っただろうなぁ。

この人の作品に出てくるフツーのアメリカの人たちの家とか店って、壁がはがれてたり穴が空いてたり汚れたりしてるんだよなぁ。いろいろパッとしないまま暮らしてる感じが、なんともいえず、いいのです。

のちに「ファーゴ」の妊婦警官や「バーン・アフター・リーディング」のオールドミスを演じる、常連のフランシス・マクドーマンド が、この映画では初々しい美人妻!素っぽくて可愛いです。