映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ヴィンセント・ミネリ 監督「バンド・ワゴン」1317本目

54歳のフレッド・アステアの、円熟のダンスと演技が満載。
まるで宝塚みたいな、美しい楽しい夢のような歌と踊りの世界。
この時代の若者になって、ウキウキしながらこの映画を封切り初日に銀座で見てみたかった。

それにしても、彼が出ているどの映画を見ても、彼以外のダンサーがかすんでしまうなぁ。これほど、今でいう”キレッキレ”の動きができるダンサーって、同じところに二人は生まれないんでしょうか?演技がメインの映画だから、お芝居のうまさが優先されちゃうのかな。