ヒッチコックにしては極端に冒頭のシークエンスがオシャレすぎると思ったら、プレミンジャー監督ものでした。さすが~~。そしてプレミンジャーなのでミステリーはなく、明るいノワールといった感じ。誰も何もいいことはないんだけど、因果応報によるカタルシスもなくはない。
「黄金の腕を持つ男」が原題で、この黄金の手というのはカード賭博の腕なんでしょうね。ドラムの腕もいいはずだけど、黄金と言っていいのか…。
しかしフランク・シナトラ、めちゃくちゃ映画にたくさん出てますね。大御所の歌手と思ってたけど映画スターだったんだ。順番としては歌手が先か。美空ひばりと同じですね!
「夫の起こした事故で歩けなくなった」妻と、心の広い女との間で揺れるフランキー。女性のほとんどが、男性に対しては妻ゾシュのように振舞ってしまうことがありそう。でも人ごととして見ると、ウザいね…。
もっとケレン味というか、プレミンジャー監督臭さがあったほうが面白いんだけどな。この映画ではゾシュの濃いキャラが良かったかな~。