戦争って…。
ここまでひどい米軍の戦地はベトナム以降はないのかと思ってた。第二次大戦中の日本軍はもっとひどかったのかもしれないけど。同じ軍人でも、理性のある戦地しか経験してない人は、「甘えるな」なんてことを口にしてしまうのだ。軍隊は正義だと信じ続けられた時代の人は。
勝って帰ってくることで得るものなんてないのに。
と、トミーリー・ジョーンズ父の肩を落とした姿としんみりとした音楽で、見ている私も気持ちが落ちていったのでした。。。
この邦題、いい具合にミスリーディングですね。息子が軍の組織悪を見つけて消されてしまい、それに一人で立ち向かう…というアメリカの正義の映画かと思って見始めると、”告発のとき”は来ないまま終わってしまった。このがっかり感を味わうことが大事。あるいは息子は、身をもって戦争の狂気を告発したともいえるか。
トミー・リー・ジョーンズはいつ見ても(CMで見ても)いいけど、シャーリーズ・セロンは最初全然わからなかった。途中から彼女の芯の強さがだんだん立ち上がってきて、ああこの人はブルネットだけどシャーリーズ・セロンだ、と気づく。
自分が戦争に行かされることなく、若い時代を過ごして中年になることができたのは、本当に本当に幸せで幸運なことだったんだなぁと思う。