こういうのを「エモい」って言うんですかね?「音楽」にドハマリしたので、同じ大橋裕之が原作のこの映画にも期待して見に来ました。(監督でも役者陣でもなく。このルートを辿ってくるのは多分王道ではなさそう)結果、じわじわ好きです。
ダメとまでは言い切れないけど、凡俗で普通で、ちょっとズルくて自分に甘めで、たまにブチ切れたり逃げたりするい人たちの暮らす町で、ちょっとドキっとするようなことが起こったり、長年モヤモヤを隠したまま生きてたりする。私は凡俗なので肌が合う感じがして、この町に私もしれっと住んで、昼間から缶ビール飲んだり、働いたりサボったりして暮らしたい。
この映画を作った人も好んで見る人も、人間のしょうもなさが好きで、映画の中でそういう人間たちを描くことに喜びを感じる人たちだと思うので、監督が3人いても、メジャーな俳優がたくさん出てても、私から見ると、誰も「悪目立ち」してなくて自然に見えました。
こういう日常的でじわじわくる映画って、割と映画評論家の人たちが好きじゃないですか?「火口のふたり」とか。この映画も、まさかの高評価(失礼)だったりするのかなぁ。
アップリンク吉祥寺(渋谷は5/21で閉館)では毎日上映後にトークショーをやっていて、今夜のゲストは漁師を演じた勝矢と笠原秀幸。あの漁師たちのハッピーバースデー、良かったなぁ。荒くれだけど人がよくて。さりげなーくピエール瀧が復活していたのも個人的には嬉しかった。撮影で滞在した蒲郡のことや山田孝之監督(「服を着た全裸監督(笑)」)のエピソードとか面白かったです。
「ミニシアターエイド」に寄付してもらった「未来チケット」で見たのですが、サポートしたアップリンク渋谷は閉館。その後立ちいかなくなった映画館がほかにもあるかな。たまには遠くの町のミニシアターにも出かけてみたいな(緊急事態宣言が終わったら、、、)