映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョナ・ベッカー 監督「最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション」3214本目

「夫のxxが入らない」くらいインパクトのある邦題だ…副題をはしょろうかと思ったけど、このまま載せます。KINENOTEでフォローしている方が感想を書いてて「そんな映画があるのか!」と見てみることにしました。なぜなら…私この博物館、行ったことがあるんですよ。

2019年にアイスランドに行ったとき、私が泊まったボロ宿の向かいにこの博物館がありました。(映画のときは郊外だけど今は首都レイキャビクのど真ん中)英語名称は「Phallological Museum」で意味不明なのに、Googleマップを見ながら移動していると、日本語で博物館の名前がずっと出ていて、最初は「げげげ!」と思ったけど、二度と訪ねる機会はないと思って、すごくドキドキしながら入ってみました。(入場料すごく高かった)

ビルの一階にある図書室みたいな博物館に、やけに巨大な剥製がたくさん並んでいるのはなんだか怖い感じで、関連グッズ?とかもあったと思うけどジョークっぽいものは少なかったような。日本の「秘宝館」系ミュージアムとは違い、館長の大真面目な感じがそのまま反映されていたような記憶があります。

人間のは、どうしてそんなに入手が難しいのかな、本人の情報を含めて展示しようとしてるからかな。…男性から女性に手術したトランスジェンダーの小説をさっきまで読んでたので、そういう標本なら亡くなるのを待たずに手に入るだろうと思ったり…でも当人は、そんな存在は忘れたくて、見世物になるのは耐えられないだろうな。

エルモの分離手術(なんかもう別人格の”人面瘡”か結合双生児みたいだ)を試みたときに、女性の医師が「こんなところに星条旗が!」ってのには大笑いしました。

で、人間第一号として展示されていたやつ、確か見学したはずだけど、切り口が生々しくて怖かったような気がします。端を縫い合わせたりしてないので、もぎとられたように見えます、形とか大きさとかうんぬんする前に。

北欧ってほんと面白いよな…。次に海外に行けるのはいつだろう…。

最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~(字幕版)

最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~(字幕版)

  • シグルズル・シッギ・ヒャールタルソン
Amazon