映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ブレイク・エドワーズ 監督「ピンク・パンサー2」3430本目

「博士の異常な愛情」のピーター・セラーズが好きなんだけど(ハイパーで饒舌で、まさにマッド・サイエンティスト)、彼の出演作はVODにはあまり出てなくて、久々にDVDをまとめ借りしたのでやっと「2」を見ることができました。DVDをどうしても英語音声に設定できず、日本語吹き替えで。

空手の名手のケイトーって「グリーン・ホーネット」のブルース・リーの役名じゃないですか。ここでは、やたら雇い主に技をしかけたがる、おかしな日本人武道家。大泥棒のサー・チャールズはクリストファー・プラマー。似合う・・・。

もろもろ、素敵な部分も微妙な部分もあるけど、ピンク・パンサーでのピーター・セラーズのギャグは私にはツボです。賢そうな表情をして、とことんうっかり者を演じる。「チャンス」では、一周回って知性が気になって笑えなかったんだけど、この映画は好きです。もっと長生きしておバカ映画をもっと作ってほしかったな、ピーター・セラーズ・・・。