朝井リョウ原作作品はいつも、人間の心の裏側の部分を大事にしてるように感じる。誰にでもある、温かく優しい気持ちのほうじゃなくて、同様に誰にでもある、どろどろとして暗い想いのほう。なんでそっちを甘やかすんだろう、楽しくないのに。それとも、どろどろしていることが快適になってしまってるのかな。
こういう、自分の中の共感が少ない作品は、避けて通るより「自分以外の人たちが何を思っているか」から逃げないために、ときどきは見るようにしてるけど、やっぱり今回もこんな気持ちになってしまった。
何度見ても同じ気持ちになるかもしれないけど、気が合わない人とも一緒にご飯くらいは食べたいので、これからもときどき見てみる。