映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

三浦大輔 監督「何者」3687本目

朝井リョウ原作作品はいつも、人間の心の裏側の部分を大事にしてるように感じる。誰にでもある、温かく優しい気持ちのほうじゃなくて、同様に誰にでもある、どろどろとして暗い想いのほう。なんでそっちを甘やかすんだろう、楽しくないのに。それとも、どろどろしていることが快適になってしまってるのかな。

こういう、自分の中の共感が少ない作品は、避けて通るより「自分以外の人たちが何を思っているか」から逃げないために、ときどきは見るようにしてるけど、やっぱり今回もこんな気持ちになってしまった。

何度見ても同じ気持ちになるかもしれないけど、気が合わない人とも一緒にご飯くらいは食べたいので、これからもときどき見てみる。

何者

何者

  • 佐藤健
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