映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2021-07-04から1日間の記事一覧

崔洋一監督「月はどっちに出ている」3044本目

この映画、好きだったな。方向音痴のタクシー運転手に「月はどっちに出ている?月の方に走ってこい!」って、事務所の人が指示を出すの。ちょいちょい、場面切り替えにこの運転手が出てきては、アサヒビールの金のオブジェやら、富士山やら、迷いようのない…

武正晴監督「アンダードッグ 後編」3043本目

(後編)北村匠海って俳優を知らなかったんだけど、天才ハッカーみたいな雰囲気があって面白い。 しかし後半は、スリリングだったのは彼と車いすの男のからみまでで、あとは試合を盛り上げるために費やされて、ことさら新しいことはないし、群像劇かと思った…

武正晴監督「アンダードッグ 前編」3042本目

(前編)監督は「百円の恋」の武正晴。脚本は負け犬をリアルに描かせたらいま多分日本一の、「喜劇・愛妻物語」の足立紳(百円の恋も)。まず、ボクシングの場面がとてもリアルでいいです。森山未來の反射神経すごいけど、勝地涼のファイティングスピリット…