映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

「ストリート・ギャング セサミストリートが誕生するまで」3789本目<KINENOTE未掲載>

懐かしい!田舎の子ども(私)は、この番組をただぼーっと眺めてるだけで英語が話せるんじゃないかと思ってたっけなぁ。テキストを買ったこともあるけどまったく何もわからなかった。でも洋楽はもう聞き始めてたから、カーペンターズ、レイ・チャールズ、サミー・デイヴィス・ジュニア、テディ・ペンタグラスとかが動いて歌ってるのを見てどきどきしたもんでした。ゴードン、ボブ、マリア、ああ懐かしい。スペイン語の1~10くらいはこの番組で覚えたかもしれないな・・・。

このドキュメンタリーを見始めて初めて、マペットは手を高く上げて操ってたことを知った。これはきついわ。

これが「ひらけポンキッキ」の元になったとWikipediaには書いてるけど、ポンキッキや「おはようこどもショー」とセサミストリートをひっくるめて全部が、Eテレの子ども番組の人形劇のもとになってるよな~。(操演と声の両方をやってる人は少ないが)

番組が始まったのは1960年代で、ジム・ヘンソン(アーニーなど)とフランク・オズ(バートなど)のルックスが反戦運動やってる学生みたいでじわじわきます。ジム・ヘンソンの訃報をおぼえてるけど、1990年にわずか53歳で亡くなってたのか。しみじみと、自分の幼少期の終わりも感じるな…。

これが今でも放送されてるって、素晴らしい。最新シリーズがU-NEXTで見られるので早速見てみると、メインの女性がちょいちょいスペイン語を混ぜてきたり、アジア系らしき女の子マペットがいたりするのが今っぽいですね。数が数えない子どもや、ABCが使えない子どもは減ったのではないかと思うけど、分断がなくなったとはとてもいえない状況なのが残念ではあります。